セラミドを大量生産する技術
北海道大学大学院理学研究科の西村紳一郎教授のチームは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同の研究において、肌の保湿効果もつ物質を大量に合成する技術を開発することに成功しました。この物質は細胞の表面にある糖鎖という細胞同士をつなげる機能を持つ物質に脂質が結びついた糖脂質の一種で、「ガラクトシルセラミド」と呼ばれています。糖脂質により活性化された酵素が肌の中でグルコシルセラミドを分解し、セラミドを発生させるのです。肌の中で生まれた十分な量のセラミドで肌のバリアはしっかりと作られ、肌は潤った状態で保たれます。この研究によりセラミドが肌の中で生成される過程が分かっただけでなく、糖鎖を自動的に分解する装置の完成でより効率的に、人工的にセラミドを精製することができるようになりました。製品化にも一役買う、最先端技術です。



