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低分子化セラミド2

通常サプリメントなどに使われている栄養分の分子は吸収するにはやや大きいため、実は吸収されにくいです。しかも消化などを経ても自然な状態でその大きさより小さくなることは難しく、体のために栄養分を摂っているようで実はその多くが吸収されずに対外に排出されている、ということもよくあるのです。そこで考え出されたのが「低分子化」です。栄養分の小さな集合である分子を人為的に細分化する処理を行った、ということです。そうすることでこれまで大きすぎた分子は消化器官にとって吸収しやすい大きさになり、十分にその栄養分を吸収することができるようになりました。せっかく摂取したのに吸収されずに排出されてしまう量は低分子化により確実に減少しています。体のために摂るセラミド、せっかくなら低分子化のものを、と求める声も少なくありません。

低分子化セラミド1

低分子化サプリメントを見かけることが増えました。セラミドに限らず、ビタミン、コラーゲン、コエンザイムQ10など様々な商品が低分子化されています。よく見ると低分子化されていない商品に対して同じ量でも値段が高いことがお分かりでしょう。低分子化されている商品は一体何が違うのでしょうか。サプリメントはタブレットであってもカプセルであっても、水の中に入れておくと溶けます。服用後胃の中で溶け、各消化器官から吸収されるためです。しかし肉眼ではよく溶けた、粒子が見えなくなってしまったと感じても、実際にはいくつものまとまりに分かれて存在しています。それらは分子と呼ばれるまとまりです。人間には顕微鏡でしか見ることのできない世界でも、消化器官や細胞のレベルで見るとそれはまだ大きな塊なのです。このままでは吸収されにくいという事実がわかってきました。

セラミドを大量生産する技術

北海道大学大学院理学研究科の西村紳一郎教授のチームは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同の研究において、肌の保湿効果もつ物質を大量に合成する技術を開発することに成功しました。この物質は細胞の表面にある糖鎖という細胞同士をつなげる機能を持つ物質に脂質が結びついた糖脂質の一種で、「ガラクトシルセラミド」と呼ばれています。糖脂質により活性化された酵素が肌の中でグルコシルセラミドを分解し、セラミドを発生させるのです。肌の中で生まれた十分な量のセラミドで肌のバリアはしっかりと作られ、肌は潤った状態で保たれます。この研究によりセラミドが肌の中で生成される過程が分かっただけでなく、糖鎖を自動的に分解する装置の完成でより効率的に、人工的にセラミドを精製することができるようになりました。製品化にも一役買う、最先端技術です。

セラミドと野菜

セラミドを摂るとき、野菜を豊富に摂る工夫ひとつでその効果は数段上がります。一般的には栄養素で分けられがちな野菜ですが、色で分けて摂るとより判りやすいでしょう。トマトの赤、ブロッコリーの緑、みかんの黄色、黒米の黒など色が豊富にあれば自然と栄養も満遍なく入っていると言えます。野菜とセラミドを一緒に摂ると効果が上がるのは、セラミドの生成や皮膚細胞の活性化によい影響をもたらすビタミンなどの栄養素が含まれているからです。これらの野菜に含まれる色素は進化の過程で外的から身を守るために生まれた「フィトケミカル」と呼ばれる色素で、ポリフェノールやカロチンなど様々な栄養分を持っています。フィトケミカルはセラミドと併せて摂取することでセラミドの働きを助けることが判っており、テレビ番組で取り上げられるなど今話題の成分です。

セラミドを作る

カネボウなどの研究により、「セラミドを作るビタミン」が発見されたのはしばらく前のことです。肌の表面を保護するセラミドの合成を促進する物質は、ビタミン群に含まれるナイアシンBと言う物質です。実験でセラミドを生成する働きのある皮膚表皮にこの物質を与えたところ、セラミドの生産量が約4倍にも増加することが分かりました。ナイアシンBには細胞がセラミドを生成する際に必要な酵素の働きを強める効果があり、低濃度でも十分な効果を発揮するため基礎化粧品などに配合することも可能です。皮膚を活性化して、肌が本来持っている「自分でセラミドを作る」という機能をうまく働かせることで、保湿へのより高い効果が期待されています。荒れた皮膚がナイアシンBで改善することもすでにラットによる実験で確認されています。補うだけでなく「作る」ことで、ひとつ上のスキンケアを取り入れて生きましょう。

肌の潤いを守る成分とセラミド

セラミドは肌のバリア効果を持つ細胞間脂質のひとつです。肌を守るためにはもちろん欠かせない成分なのですが、それだけでは不足していることも事実です。乾燥肌では不足しがちな、バリア効果で守るべき、内側の成分を補ってあげる必要があるのです。セラミドを配合しているクリームやサプリメントには、セラミド以外のものが含まれていることが多くあります。その代表的な成分がコラーゲンとヒアルロン酸です。コラーゲンやヒアルロン酸は肌の内側の組織の水分を守り、古い角質の代謝を助ける働きを持つ保湿成分です。ビタミンなど美白効果を高める効能のある成分の含まれたものもあります。これらは言わば肌の内側を守る保湿成分であり、外側から守るセラミドと対になって相乗効果が期待できる成分です。より効果的な摂り方を知り、セラミドの効能を活かしましょう。

セラミドとアトピー

アトピー性皮膚炎は、皮膚にハウスダストなどの原因物質が付着することで拒否反応として発疹、発赤などの症状を起こすものだと考えられています。特に乳幼児を中心にアトピー患者は減少を見ることを知らない現状ながら、実際のところどういう病気なのか未だに解明されていません。夏の間は汗と埃が混じったものが皮膚に付着していること、冬の間は乾燥により皮膚の抵抗力が落ち、刺激物質に抵抗できないことが悪化の原因だと言われています。アトピーの治療にはとにかく清潔と保湿、というのはアトピー患者やその家族にはよく知られていることです。乾燥や、刺激物への抵抗力不足はセラミドを補うことで改善を見ることができます。小児病のひとつであるアトピーは、特に保護者がケアに気を遣う必要があります。保湿に心がけて、アトピーと上手に付き合っていきたいものです。

セラミドとコラーゲン

コラーゲンとはタンパク質の一種で、筋肉や骨など体内の大半の組織に含まれるタンパク質の中でも特に真皮、靭帯、軟骨などに含まれており、細胞同士をつなぐ役割を持っています。ゼリーの材料であるゼラチンの主成分としても知られています。タンパク質は小学校でも習う、誰もが知る栄養素のひとつですがその実態は「アミノ酸の集合体」です。コラーゲンは体内におけるタンパク質の実に30%近くの割を占める物質です。若干の柔軟性と高い物理的強度を持っており、手や脚の腱の主成分がコラーゲンであることからもその強度がお分かりでしょう。真皮細胞に弾力性と強度を与えています。また最近の研究で、コラーゲンは接する細胞に対し分化・増殖を促す情報の伝達機能を持っていることもわかってきました。コラーゲンの豊富な肌は新しい細胞の増殖機能が活発でハリがある事が特徴です。

美しい髪とセラミド

真っ黒で艶やかな美しい髪は昔から女性の美しさの象徴です。実は髪にもセラミドは含まれており、しっとりとまとまった髪はセラミドが豊富な証拠とも言えます。髪は肌に比べ意外とダメージを受けやすい箇所で、またケアも不十分になりがちです。日焼け止めが一般的でないため紫外線を浴び、シャンプーやドライヤーでセラミドはどんどん減少していきます。パーマやカラーも髪のセラミドを減少させる大きな要因です。傷んだ髪は広がりやパサつきを起こします。スキンケアと同じように、髪もセラミドを逃がさないようなケアが必要なのです。髪専用のパックももちろんいいですが、ヨーグルトパックはかんたんで高い効果が実感できる方法です。ヨーグルトはセラミドが多く含まれる食品のひとつで、セラミドの含有率が高いことで知られるこんにゃくや米よりもより手軽に使用できる素材です。

セラミドは失われる2

セラミドは加齢によっても減少していきます。俗に25歳はお肌の曲がり角、などと言われますが、実際に肌に含まれる保湿成分のピークは4歳から7歳くらいまでだという見方もあるのです。25歳になるしそろそろ、では既に遅いかもしれない、ということです。外的刺激が強い環境に長時間さらされることでも、セラミドは減少します。強い日差しの下を出歩く、肌に合わない素材の服を着ている、乾燥した場所にいる、掃除に手をかけず埃っぽい環境に日常的にいるなど、その程度のことでそうではない場合に比べ、セラミドは目に見えて減少していきます。セラミドは補給することに比べてずっとかんたんに失われてしまうことを知り、肌を極力刺激から避けることを心がけましょう。そうして年齢を重ねながら肌を大事にすることで、美しい肌とともに生きていけることでしょう。